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2014年5月 6日 火曜日

妊娠とはしか(麻疹)について

麻疹とは
最近、麻疹が流行しているようです。
麻疹とは、麻疹ウィルスよって引き起こされる感染であり、主に小児期に多い感染症です。
その感染力は、非常に強く、免疫がない方が感染するとおおよそ100%発症すると言われています。
感染すると、39℃以上の高熱が続き、口腔内に白い粟粒のようなKoplik斑が生じ、赤く発疹し、時に肺炎(約60/1000人)や脳炎(約1/1000人)を合併し重症化します。



妊娠中にかかるとどうなるの?
計算すると日本で1000人/年の麻疹に感染した妊婦がいることになるようです。

麻疹を発症した場合、重症化することが多いです。
文献によると6割が入院を要し(相対危険度 1.8)、26%が肺炎(同 2.6)となり、3%(同 6.4)が死亡しています。

胎児へも影響があります。
流産や早産を引き起こすと言われています。

別の文献によると、妊娠24週以前の感染すると流産もしくは死産する可能性が高いようです。
一方、妊娠25週以降の感染では、正期産となるが、生まれた時に麻疹を発症することがあるようです。


治療方法は?
特別な治療方法はなく、対症療法となります。


現在妊娠中ですが、私は大丈夫ですか?
一度かかると一生免疫が持続すると言われており、2歳以上の日本人の麻疹抗体陽性率はおおよそ8割から9割以上のようなので、多くの人はかからないとは思います。
しかしながら100%ではないので、人混みにでるときはマスクをするなどの注意が必要だと思います。

予防するにはワクチン接種をお勧めします。
(現在、1歳と小学生就学前の時点の2回で風疹との混合接種を行っております。)

ただし妊娠中には接種することができません。
妊娠を考えている方で、麻疹にかかったことがないもしくはワクチン接種を行っていない可能性がある方(特に昭和54年4月2日〜昭和62年10月1日生まれの方)は、ワクチンに対するアレルギーがなければ、あらかじめ接種することを勧めます。

副院長 今野 秀洋


参考文献
1.福岡県保健環境研究所年報 2011第38号,57-61
福岡県における麻疹ウイルス流行状況と住民の麻疹抗体保有状況調査について 
吉冨 秀亮 石橋 哲也 前田 詠里子 田上 四郎 世良 暢之
2.Obstet Gynecol. 1993 Nov;82(5):797-801.
Measles in pregnancy: a descriptive study of 58 cases.
Eberhart-Phillips JE1, Frederick PD, Baron RC, Mascola L.
3.J Infect. 2003 Jul;47(1):40-4.
Measles infection in pregnancy.
Chiba ME1, Saito M, Suzuki N, Honda Y, Yaegashi N.


投稿者 佐野産婦人科医院

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