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2014.09.06更新

最近、デング熱がニュースで話題となっております。

デング熱とは?
デングウィルスによって感染します。
蚊が媒介となり、吸血する際に感染を生じさせます。

必ずしも症状があるわけではなく、不顕性感染も50〜70%あると言われています。

病態は、比較的軽症なデング熱と血小板減少が生じるデング出血熱があります。
さらにデング出血熱には、ショック状態を伴わない病態ショック状態を伴う病態があります。

2〜7日の潜伏期間のあとに発症します。

症状は?
ほぼ全例で発熱します。一度下がっても再び熱が上がるようです。

発熱        99.1%
血小板減少 66.4%
頭痛            57.6%
発疹            52.7% 
関節痛   31.1%
筋肉痛          29.1%

治療方法は?
現時点では、抗ウィルス薬はありません。
水分補給や解熱剤による対処療法となります。


妊娠中に感染するとどうなるの?
スリランカで妊娠中にデングウィルスに感染した15人の報告がありました。

(感染時期)
妊娠中期  3人
妊娠後期  12人

(病態)
デング熱           3人
デング出血熱(grade 1)   3人
デング出血熱(grade 2)   7人
デングショック症候群   2人

(母親の症状)
筋肉痛       8人
胸水貯留      3人
腹水貯留      1人
肝機能障害 14人  
妊娠高血圧症候群 1人  (重複あり)

(母親の予後)
集中治療室での管理 8人
血小板輸血               7人    
分娩周期の出血       1人    (重複あり)

死亡 2人

(胎児の予後)
胎児死亡 2人


症例数が少ない事と、日本と外国との医療の違いや人種の違いがありますので、そのまま評価できる内容ではないと思います。
しかしながら、妊娠中のデングウィルスの感染は、重症化しやすいの可能性はありますので注意が必要と思います。

私の先輩が書いたデング熱に関するblogもありますので、併せて参考にしてみて下さい。(http://www.shikyubijin.com/medical/dengue-ninshin/

副院長 今野 秀洋

(参考文献)

1.World Health Organization: Dengue and severe dengue. WHO Fact sheet No117 (Updated September 2014)
2.Kariyawasam S et al. ; Dengue infections during pregnancy: case series from a tertiary care hospital in Sri Lanka. :J Infect  
   Dev Ctries. 2010 Nov 24;4(11):767-75.
3.   デング熱診療マニュアル (第 1 版) (http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dl/20140903-09.pdf)

投稿者: 佐野産婦人科医院

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