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2015年12月12日 土曜日

おたふく風邪が流行しています。

今年10月ごろより、おたふく風邪(流行性耳下腺炎)に感染した方が増えています。

先月も、子供がおたふく風邪にかかった妊婦さんから問い合わせの電話がありました。

・流行性耳下腺炎に対して免疫がある妊婦は76.2%。
国立成育医療研究センターの調査によると、流行性耳下腺炎に対する抗体が陰性の方が6.5%、4倍未満の抗体低値者が17.3%とのことでした。
つまり2割以上の妊婦は流行性耳下腺炎に罹患する可能性があります。
しかも、抗体陰性者は年齢が若くなるにつれて増えており、1986年以降生まれの方では、なんと約4割が感染する可能性があります。

・おたふく風邪とは?
ムンプスウィルスによる急性の感染症であり、感染してから平均18日前後に発症します。
典型的な症状として、軽度の発熱、全身倦怠感、その後に唾液腺の腫脹や疼痛が生じます。

不顕性感染も20%あります。
合併症もあり、髄膜炎や、難聴、女性の場合は卵巣炎(5%)が言われています。

・おたふく風邪にかかった場合、妊婦や胎児への影響は?
妊娠初期にムンプスウィルスに感染すると、自然流産が増加するという報告があります。
一方、流産や早産率は変わらないという報告もあります。

先天性奇形には関連しないようですが、胎児心内膜線維弾性症、新生児血小板減少症の発症の報告もあります。

つまり、妊娠中に流行性耳下腺炎に感染した場合は、あまり大きな問題にはならないように思えますが、かからないように注意は必要です。

おたふく風邪感染者との濃厚な接触はなるべく避け、手洗い・うがいに心がけるようにしてください。

院長 今野 秀洋


(参考文献)
1.2015 CHIBA WEEKLY REPORT 千葉県結核・感染症週報 2015 年 第 49 週(平成 27 年 11 月 30 日~平成 27 年 12 月 6 日)  ; https://www.pref.chiba.lg.jp/eiken/c-idsc/documents/wr201548.pdf
2.  母体と児の感染免疫-最新の知見 駒瀬勝啓 ;母子感染 麻疹, 風疹, ムンプス;臨床と微生物 VoL38 No.6201:655-660;2011
3. 花岡正智, 山口晃史, 久保隆彦;妊婦の麻疹,風疹,水痘,ムンプス抗体 保有率の現状 -妊産婦へのワクチン接種の試み-;日本周産期・新生児医学会雑誌 ;48;2;292


投稿者 佐野産婦人科医院

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