スタッフブログ

2020.06.07更新


以前のブログで、妊娠中及び授乳中に魚を摂取したお母さんから生まれてきた子供は、IQが高く、向社会的行動をよりとることができ、運動能力も高い傾向があったというお話をしました。(http://www.sanolc.com/blog/2014/02/post-24-430651.html)

 

 


妊娠中に魚を摂取をすると産後の抑うつ症状を減らすのではないであろうかという日本の研究報告がありました。

 

 

魚 

 

 

 

 

平成23年から26年にかけて妊娠した女性およそ8万人を対象に、魚の摂取量と抑うつ状態の関係を調査しました。

 

まず驚いたことに、産後6ヶ月の時点で11.6%の方が産後うつになっていることがわかりました。
さらに一年後でも2.6%の方が重症な精神疾患を患っていることもわかりました。

 

 

妊娠中における魚の摂取量をおおよそ5g,18g,29g,43g,69gのグループに分け評価しております。

その結果、摂取量が1日当たりおよそ5グラムと最も少なかった人たちに比べ、それ以上魚を食べていた人たちは出産から6ヶ月後及び1年たった時点で、いずれも抑うつ状態になりにくい傾向があることがわかりました。

 

 

 

 

 


魚介類の摂取は、子供の精神発達やお母さんの抑うつ症状に影響を与えるだけではありません。


早産が減る可能性を示した別の研究もあります。

 


350人を対象とし、魚によく含まれている成分であるDHA(一日あたり600mg)を補充をした群とプラセボ群と比較したところ、DHAを補充した群の方が34週未満の早産を減らし、出生体重を増加させるとの報告がありました。


魚もしくはDHAの摂取は、お子さんにとっても、妊娠経過にとってもそしてお母さんにも良いことだと思われます。

 

是非魚を食べましょう。

食べる

 

 

 

 

 

院長 今野 秀洋

 


(参考文献)
1. Hamazaki K,et al: Dietary intake of fish and n-3 polyunsaturated fatty acids and risk of postpartum depression: a nationwide longitudinal study - the Japan Environment and Children's Study (JECS): Psychol Med: 19:1-9: 2019
2. Carlson SE,et al: DHA supplementation and pregnancy outcomes.
: Am J Clin Nutr: 97(4): 808-15: 2013

投稿者: 佐野産婦人科医院

2020.05.28更新

今年度の子宮がん検診が再開となります。

新型コロナウィルス感染症にて一時中止となっておりました、市川市、浦安市の子宮がん検診が再開となります。

子宮がん検診は、「不要」ではありません。

 


猶、浦安市内では、当院と舞浜クリニックでは、今まで通りに子宮がん検診は経腟超音波検査を併用しております。(受診者の負担は今まで通り変わりません。)

http://www.sanolc.com/blog/2020/03/post-205-727521.html

是非、受診して下さい。

 

院長

投稿者: 佐野産婦人科医院

2020.04.21更新

COVID-19に感染した118人の妊婦さんの情報をまとめた中国の武漢からの報告がありました。

 

平均年齢は31歳(28〜34歳)、初産が55人(52%)、75人(64%)が妊娠後期に感染していました。

 

 

(症状)
無症状は6人(5%)、112人は症状を認めました。

 

covid118 

 


重症の9人のうち、人工呼吸器を使用したのは1名でした。
また、この9人のうち6人は分娩後に重症化しました。

 

 

流産は3人でした。分娩に至ったのは68人(58%)でした。分娩進行中の方は41人(35%)でした。
早産分娩が14人(21%)でした。

 

 

分娩形式はほとんどが帝王切開手術でした(63人(93%))。
新生児仮死や新生児死亡はありませんでした。

 

 

 

一方、イランで妊娠30週の妊婦と赤ちゃんが亡くなったという残念な報告がありました。

 

まとめると

妊娠中にCOVID-19に感染することがありますが、多くは重症化しませんでした。
約6割が妊娠後期に感染していました。重症になった9人中6人は、産後に重症になっておりました。
現時点では、1人の妊婦死亡の報告がありました。


引き続きCOVID-19感染の予防に心がけていきましょう。

 

 

 

院長 今野 秀洋

 

 

(参考文献)
1.Chen Let al. :Clinical Characteristics of PregnantWomen with Covid-19 in Wuhan, China:N Engl J Med:2020 
2.Karami P,et al:Mortality of a pregnant patient diagnosed with COVID-19: A case report with clinical, radiological, and histopathological findings:Travel Med Infect Dis. 2020

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者: 佐野産婦人科医院

2020.03.31更新

2020年4月1日より、浦安市の子宮がん検診が変更となります。

今までは、浦安市内のどの施設でも子宮がん検診の際は併せて経腟超音波検査を行っておりました。

しかしながら、今後は子宮頸がん検査のみとなりました。
超音波検査も希望される時は、別日に受診が必要となるか、あるいは別料金(自費)が必要となります。

 

子宮がん検診

 


色々と検討して、当院で今まで通りに子宮がん検診は経腟超音波検査を併用することとしました。(受診者の負担は今まで通り変わりません。)

 

調べ得た限り、市内の舞浜クリニック(http://mc-cl.com/でも今まで通りの対応とするとのことでした。

他施設さんをご利用の方は、直接お聞きになって下さい。

 


この変更内容に関して、ご不明な点がございましたら、

浦安市 健康増進課 成人保健係
047-381-9059
kenzo@city.urayasu.lg.jp

 

こちらへご連絡をして下さいとのことでした。

投稿者: 佐野産婦人科医院

2020.03.27更新

 

現在、COVID-19について様々な情報があふれています。
ご両親は自分のこともさることながら、我が子の感染に不安な日々を過ごされていると思います。

 

 

全年齢での72314例の報告によると10歳以下の患者数は1%以下と少ないという報告がありました。


最近、COVID-19の子どもの感染に絞ったテーマの報告がいくつかでてきました。

 

 

 

(1)新生児についての報告


中国の武漢にあるWuhan Children’s HospitalからCOVID-19に感染した母親から生まれた33名の報告がありました。

33人のうち3人(9%)の生まれたての赤ちゃんにCOVID-19感染を認めました。

 

全例帝王切開術で生まれ、そのうち1名は早産でした。全員生存しております。

 

①40週の時点で、母親がCOVID-19感染による肺炎と羊水混濁を認め、帝王切開手術となりました。
児は生後2日目に傾眠傾向と発熱を認め、NICUに入りました。
レントゲン検査では肺炎と診断されました。
生後2日目の時点でCOVID-19陽性と判断されましたが、生後6日目には陰性となっておりました。

 

 

②40週4日の時点で、母親がCOVID-19感染による肺炎を認め、帝王切開手術となりました。
児は、傾眠傾向、嘔吐、発熱を認めました。
レントゲン検査では肺炎と診断されました。
生後2日目の時点でCOVID-19陽性と判断されましたが、生後6日目には陰性となっておりました。

 

 

③30週2日の時点で、母親がCOVID-19感染による肺炎と胎児仮死にて帝王切開手術となりました。
児は、肺炎、敗血症,凝固異常を認め、人工呼吸器などの治療を要した。
生後2日目の時点でCOVID-19陽性と判断されましたが、生後7日目には陰性となっておりました。

 

生後間もない児の感染のため、妊娠中の母から子へのいわゆる「垂直感染」が起きた可能性もあるとのことでした。

 

 

 

 

(2)1391人の子どものCOVID-19感染症の報告

 

 corona年齢

 

 

 

corona性差

 

 

 

主な症状

 

corona症状

(③の文献を参照しました。) 

 


9割近くが、家族でのクラスター感染のようです。

 

 

 

 

別の論文によると、子どもの症状は、多くは軽度から中等度です。
しかしながら、1歳未満は割合で言うと、重症と致命的の頻度が他と比べてやや多いので注意が必要です。

 

 

corona重症度

 (④の文献を参照しました。)

 

 

 


まとめると

 

子どもの感染率は高くなさそうであり、多くは軽症から中等度の症状である。
9割近くが、家族内感染が考えられる。

 

しかしながら、1歳未満は、比較的重症化しやすく、また、妊娠中の母から子へのいわゆる「垂直感染」が起こる可能性が否定できない。

 

妊娠中の方、出産されたお母さん、お父さんや家族は、子どものためにもCOVID-19感染の予防に心がけることが大事だと思います。

 

 

院長 今野 秀洋

(参考文献)
①Wu Z , et al.; Characteristics of and Important Lessons From the Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) Outbreak in China: Summary of a Report of 72 314 Cases From the Chinese Center for Disease Control and Prevention.; JAMA(2020 Feb 24)
②Zeng L et al.;Neonatal Early-Onset Infection With SARS-CoV-2 in 33 Neonates Born to Mothers With COVID-19 in Wuhan, China;JAMA Pediatrics(2020 Mar 26)
③ Lu X, et al.;SARS-CoV-2 Infection in Children;New England Journal of medicine(2020 Mar 18)
④Dong Y,et al.;Epidemiological Characteristics of 2143 Pediatric Patients With 2019 Coronavirus Disease in China.; (2020 Mar 16) 

 


 

 

 

投稿者: 佐野産婦人科医院

2020.03.13更新

 

新しくCOVID-19に感染した妊婦の中国からの報告がありました。

 

22〜36歳の妊婦の13名

 

症状
37.3℃から39.0℃の発熱が10名(77%)、呼吸困難が3名(23%)

 

 

妊娠28週未満が2名で妊娠後期が11名(妊娠25週〜妊娠38週)

その妊娠28週未満の2名(妊娠25週と妊娠27週)と妊娠33週の1名の計3名が入院後に改善し帰宅となっています。

 

 

残りの10名(妊娠32週〜妊娠38週)は全例帝王切開手術となり、分娩に至っています。

半数は緊急帝王切開術となっております。

 

 

緊急帝王切開術の理由は

胎児機能不全(昔で言う「胎児仮死」)が3名
(妊娠34週の)前期破水が1名
死産が1名

また10名のうち6名が早産(46%)となっています。

 


現時点では、母は全員生存しております。

ただし、死産のケースの妊娠34週の方は、重症肺炎となり、敗血症、多臓器不全にて人工呼吸器を必要とする状態となり、現在もECMO(extracorporeal membrane oxygenation)という心肺補助装置を使用しているようです。

 

 


13名と数が少ないので断言できませんが妊娠後期の妊婦の方が、COVID-19に比較的感染しやすく、重症化しやすい可能性があります。

またCOVID-19に感染すると早産しやすいもしくは早産とせざるを得ない状況になるのかもしれません。

 

 

 

前回のブログで書いたように、妊婦中の方はCOVID-19に限らず感染症は重症化しやすいと考えられており、いつも以上に注意が必要だと思います。


妊産婦さんは、手洗いを徹底し、なるべく不要な外出を控えるようにしましょう。

 

 


院長 今野 秀洋

 

(参考文献)

Liu Y et,al; Clinical manifestations and outcome of SARS-CoV-2 infection during pregnancy;J Infect.;2020

 

投稿者: 佐野産婦人科医院

2020.03.01更新

COVID-19感染症が流行しているようです。おなかに赤ちゃんがいる方はとても心配な気持ちでおられると思います。

 

現在、妊産婦におけるCOVID-19の報告はほとんどなく情報が少ないのですが、
妊婦中の方は、妊娠していない方と比較して、一般的に感染症は重症化しやすいと考えられております。

 

 

中国から妊娠後期にCOVID-19に感染した報告がありましたのでご紹介します。

 

 

年齢は26〜40歳、妊娠36週から39週の9名の報告です。

いずれも糖尿病や慢性高血圧や心臓血管系などの疾患を持つ方はいませんでした(妊婦さんでは基礎疾患がある方が感染するとは言えないようです。)。しかし、一人だけ妊娠高血圧症候群を発症していた方がいました。

 

 

症状は、以下のようです。

入院時発熱 7名
分娩後発熱 6名
呼吸困難  1名
気分不快  2名
悪寒戦慄  0名

上気道感染症状
咳     4名
咽頭痛   2名
筋肉痛   3名

下痢    1名

 

発熱の方が多いのですが、39℃以上の方はいませんでした。

 

幸い、重症肺炎になった方はいませんでした(2020年2月4日の時点)。

 

 

そして発症後1-7日後に分娩となっています。

 

赤ちゃんの方も重症胎児仮死や胎児死亡及び新生児死亡したケースはありませんでした。

 

 

9名と少ない症例報告なので断定はできませんが、母子ともに重症化していないことは嬉しい情報でした。

 


しかしながら、先ほどお話ししたように、妊婦中の方は、妊娠していない方と比較して、一般的に感染症は重症化しやすいと考えられており、やはりいつも以上に注意は必要だと思います。

 


対策として、妊産婦さんは、手洗いを徹底し、不要な外出を控えるようにしましょう。
また、軽症でもCOVID-19感染症の疑われるような場合は、妊婦健診日を少しずらしても問題ないと思いますので、主治医に電話でご相談して下さい。


WHOが推奨するCOVID-19感染症の予防投与法
https://twitter.com/WHO/status/1218269428166602753/photo/1

 

 


猶、最新のCOVID-19感染症の情報は、日本産婦人科感染症学会のホームページで頻回にアップデートされております(http://jsidog.kenkyuukai.jp/information/)。
是非ご覧になって下さい。

 

 

 

 

院長 今野 秀洋

(参考文献)
1. Huijun Cheney al.;Clinical characteristics and intrauterine vertical transmission
potential of COVID-19 infection in nine pregnant women: a retrospective review of medical records;Lancet;2020
2. ACOG; Practice Advisory: Novel Coronavirus 2019 (COVID-19); https://www.acog.org/Clinical-Guidance-and-Publications/Practice-Advisories/Practice-Advisory-Novel-Coronavirus2019?fbclid=IwAR2jJCsNZ2JrfZfOecynuTLnuco7z5CDp8ZFrk3_v-pdR-LnuNd9cj5Jt-o

 

 

 

 

 

 

投稿者: 佐野産婦人科医院

2020.01.24更新

 

産後は10-20%にうつ病がみられ、妊産婦死亡における自殺の割合が多いことが社会問題となっております。

産後うつのリスク要因として、パートナーの協力不足、社会のサポートが少ないことがあげられます。

 

 

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我々は、産後2週間時と1ヶ月時の健診で、産後のお母さんの体調だけでなく、抑うつ傾向がないかをみております。

また、産後ケアで分娩後の様々なサポートを行っています。
(http://sanolc-around.com/)

 

 

分娩したら終わりではなく、「お母さん」の始まりでもあります。

分娩後は、ご自身の環境の変化と体の変化についていけず、色々と変調を来しやすい状態であることは想像できると思います。

 

 

 

以前より鉄欠乏や貧血と「うつ」との関連性が言われています。
フランスの大規模調査研究では、うつ症状のある者はそうでない者と貧血であることが多く、うつ症状が重度になるに従って、貧血の罹患率が高いことがわかりました。
月経など定期的に出血がある方や栄養不足の方は、注意が必要ですね。

 

 

 

 

今回、産後貧血と産後うつが関係がありそうだという成育医療研究センターからの報告がありました。

977人を解析したところ、196人(20.1%)に産後うつがみられました。

 

また、妊娠中期に193人(19.8%)、妊娠後期に435人(44.5%)、産後に432人(44.2%)に貧血がみられました。

 

貧血のと産後うつとの関連性を調べたところ、妊娠中期、妊娠後期の貧血と産後うつは関連が認められませんでしたが、産後貧血と産後うつとの関連がみられました(Crude OR 1.78(1.30-2.44), Adjusted OR 1.63(1.17-2.26), p値0.004)。

 

 

つまり産後貧血の方の中に、産後うつの人が多いということがわかりました。

分娩時の出血や産後の栄養不足で貧血はおこり、おおよそ二人に一人は貧血状態となります。

 

 


うつ病は様々な要因の組み合わせで発症すると考えれますので、鉄剤内服のみですべてが解決するわけではないとは思います。

しかしながら、一部の人は、産後に鉄剤を内服することにより、産後うつを予防できるかもしれません。

 

dep2

 

 

 

 

 

院長 今野 秀洋


(参考文献)
1. 河上 祥一ら;産褥期の貧血患者に対する人参養栄湯の臨床報告 2016年熊本地震後の産褥EPDS検査を用いた抗うつ効果の後方視野的検討;医学と薬学;76;11;1629-1634;2019

2. :Hidese Shinsuke, et al;鉄欠乏性貧血とうつ病の関連 日本のWebベース研究(Association between iron-deficiency anemia and depression: A web-based Japanese investigation);Psychiatry and Clinical Neurosciences;72;7-8; ;513-521;2018

3.功刀浩;【知っておきたい器質性・症状性・薬剤性の精神障害:Update】栄養素欠乏とうつ病;臨床精神医学;48;1;27-32;2019

4. 高野あずさ;A病院で出産した母親の産後うつに関する背景要因の検討 エジンバラ産後うつ病自己評価表を用いて;滋賀母性衛生学会誌;19;1;29-34;2019

5. Maeda Yet al;Association between perinatal anemia and postpartum depression: A prospective cohort study of Japanese women.;Int J Gynaecol Obstet.;148;48−52;2019

6. H. Vulser et,al.;Association between depression and anemia in otherwise healthy adults;134;2;150-60;2016

 

 

 

 

 

投稿者: 佐野産婦人科医院

2019.12.18更新

 

先日、尿路結石をおこした妊婦さんがいました。

 

尿路結石とは、腎臓から尿道までの尿路に結石が生じる疾患です。

 


尿路結石の頻度は?
尿路結石は、特に壮年男性と閉経後女性に高頻度にみられます。
妊娠中の頻度は、700人から3000人に1人と言われています。

 

 

 

いつの時期が多いですか?
妊娠中期から後期に多くみられます。

 

 

 

どのような症状がありますか?
①痛み
9割ぐらいの方が、わき腹から背中にかけて間欠的にまたは持続的に強い痛みを感じます。
時に下腹部痛もあります。
痛みに伴い、嘔吐する場合もあります。

 

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②血尿(約9割)

 

③発熱
④膿尿(約4割)
感染を伴うと高熱が出て、濁った尿がでます。

 

 

 

私、妊娠前に尿路結石に罹ったことがないのですが?
妊娠中に尿路結石になった方は、尿路結石の既往がない方がほとんどです。

 

妊娠中の尿路結石の原因は、①妊娠によって尿中カルシウム濃度が上昇し、②尿中クエン酸濃度やマグネシウム濃度が低下することと、③だんだんと大きくなる子宮が尿管の圧迫することにより、尿の停滞が生じることと言われています。

 

 


尿路結石が疑われる場合は?

①尿検査で血尿や膿尿の有無を確認する
②超音波検査で結石の有無や、結石による尿路拡張の有無を確認する

 

 

場合により、レントゲンも行うこともあります。

 

 

 


どういう治療を行いますか?
75−85%のケースで、結石が自然排出するので、排出することを期待します。
排出を促すように、水分をとることを促したり、補液することもあります。

 

また痛みがひどい場合は、妊婦さんが使用できる痛み止めを処方します。

 

しかしながら、症状がひどい場合や、感染を併発している場合、中々改善しない場合などは、産科と泌尿器科がある大きな病院での対応となります。

 

 

泌尿器科での治療は、尿管ステント留置や経皮的腎瘻増設、尿管鏡による処置などがあります。

 

 

 

 

稲城市立病院での妊婦の尿路結石をまとめた報告がありました


2000年1月1日から2009年5月31日までの分娩総数1039件のうち14名の妊婦が尿路結石で入院となりました。

初産婦が8名、経産婦が6名でした。

年齢は23-41歳、平均が32歳。

妊娠初期が2名、妊娠中期が9名、後期が3名でした。

入院期間が2-12日で平均6.4日でした。

妊娠中の治療は、保存的治療が13名、外科的治療が1名でした。
分娩後に外科的治療を必要とした方が3名いました。

 

 

 

 

 

まとめると
時々、妊娠中に尿路結石を発症する方がいます。
わき腹から背中にかけて痛みが生じる場合は、尿路結石の可能性があります。
母子ともに状況を確認する必要がありますので、かかりつけの先生にご相談して下さい。

 

 

 

院長 今野 秀洋

 

 

参考文献)

1. Stothers L,et al.:Renal colic in pregnancy.:J Urol.:48(5):1383-7:1992
2. Butler EL, et al.: Symptomatic nephrolithiasis complicating pregnancy.:
Obstet Gynecol. :96(5 Pt 1):753-6: 2000
3. Hendricks SK, et al.:An algorithm for diagnosis and therapy of management and complications of urolithiasis during pregnancy.:Surg Gynecol Obstet. :172(1):49-54:1991
4.:松崎 章二ら:妊婦の尿路結石:日本尿路結石症学会誌 :8:2:86-91:2011
5.尿路結石症診療ガイドライン 第2版 2013年版 日本泌尿器科学会、日本泌尿器内視鏡学会、日本尿路結石症学会編
 

 

 

 

投稿者: 佐野産婦人科医院

2019.11.16更新

12月1日(日)千葉市にて「子宮頸がんを予防しましょう」という千葉市民公開講座があります。

 

子宮頸がん予防講座

子宮頸がんは、日本全国で1年間に約11000人が診断されます。
子宮頸がんと診断される人は、なんと20歳代後半から増加して、40歳代でピークを迎えます。

他人事ではありません。

 


がん対策は、予防と早期発見です。
子宮頸がんは予防できる方法があります。
そのためには正しい知識が必要です。

 

ぜひ参加されたらいかがでしょうか?

 

 

市民公開講座申し込みホームページ

https://chibalottp.web.fc2.com/index.html

 

 

投稿者: 佐野産婦人科医院

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