本日たまごクラブが発売になりました。
「さかごになったらどうする」というテーマの記事作成のお手伝いさせていただきました。
是非ご覧になってください。
院長 今野 秀洋
2021.03.15更新
本日たまごクラブが発売になりました。
「さかごになったらどうする」というテーマの記事作成のお手伝いさせていただきました。
是非ご覧になってください。
院長 今野 秀洋
投稿者:
2021.03.11更新
接種に際し、以下の注意が必要になります。
1.予約制ですので希望の患者様は、必ずお電話して予約をお願いします。
2.初回接種時に、全例調査で情報収集が求められているので、患者様の個人情報の以下にある「ワクチンQダイアリー」への登録が必要になります。
ワクチンQダイアリーのサイトはこちらです。
https://vaccine-q-diary.com/user/lp/
3.公費の対象ワクチンではないため、自費診療となります。
費用は1回30000円、3回で90000円になります。
投稿者:
2021.02.18更新
先日、「ちゃんと避妊しています。」という方がいらっしゃいました。
どのような方法で避妊されているのか伺ったところ、「腟外射精」とのことでした。
皆さんは、ご自身たちが選択している避妊方法の避妊率をご存じでしょうか?
以下に、日本でできる主な避妊方法とその避妊率をお示しします。
特別に何もしなければ、おおよそ1年間に100人中85人の方が妊娠します。
「継続的で正確な使用」というのは、ものすごくきちんとしていた場合(例えば、経口避妊薬の場合、飲み忘れなく、正しい時間に内服し続けることができたなど)という意味で、通常はどちらかと言うと一般的な右側を参考すべきではないかと思われます。
腟外射精では、20%はぐらい妊娠する可能性があります。
比較的確実な避妊方法は、青色の部分です。
ご参考にしていただけたらと思います。
院長 今野 秀洋
(参考資料)
WHO; Family Planning - A global handbook for providers 2018 edition
https://www.who.int/reproductivehealth/publications/fp-global-handbook/en/
投稿者:
2020.11.03更新
皆さんは納豆などの発酵食品を普段からよく食べているでしょうか?
今回は、妊娠中の方が日本では馴染みがある納豆やみそ汁を取るといいですよ、というお話です。
腸内細菌の役割の一つに免疫応答のサポートがあると言われており、つまり腸内細菌が感染防御に関わっていると考えられています。
早産の原因の一つに感染症があります。また、早産された方と早産しなかった方とは腸内細菌が異なるという報告もあります。
発酵食品は腸内細菌に影響を与え、粘膜の免疫に関与することがわかっております。
つまり、妊娠中に発酵食品を摂取することにより、腸内細菌に影響を与え、感染防御の仕組みをよい方向へ変化させ、早産が減るかもしれないという仮説が立つわけです。
これを調べた日本の報告があります。
77667人の早産経験のない妊婦さんを調査し解析しております。
年齢は30.9±5.0歳、BMIは21.1±3.0kg/m2、分娩週数は38.9±1.4週
このうち、早産がした人が3.0%(2343人/77667人)でありました。
(日本の早産率は、5.6%程度と言われており、今回の調査対象が3.0%と少なかった理由は、早産リスクの低い方を調べているからと考えられます。)
発酵食品については、みそ汁、ヨーグルト、チーズ、納豆を摂取していたかどうか調べています。
34週未満の早産発症について比較調査しております。
①みそ汁
みそ汁摂取が1週間に1度未満の方が早産することを1とすると
1週間に1〜2日の方が0.58、3〜4日の方が0.69、5日以上の方が0.62とみそ汁摂取している方々の方が早産が少ないことがわかりました。
②ヨーグルト
同様に1週間に1回未満の方が早産することを1とすると
1週間に5回以上ヨーグルトを摂取する方は0.62と少ないようです。
③チーズ
同様に評価して、チーズを摂取する方のほうが早産少ない傾向はみられました(ただし統計上の有意差はでておりません。)
④納豆
同様に評価で、1週間に3回以上納豆を摂取する方は0.60と少ないようです。
ただし、この調査では34〜36週の早産発症については、いずれの発酵食品でも非摂取群とかわりはなかったようです。
さらに、早産既往のある方で同じ調査をしたところ、納豆を1週間に1〜2回納豆を摂取する人のほうが早産が少ないことがわかりました(Adjusted OR(95%CI) 0.52((0.82-0.97) p=0.039)。
日本では、早産が20人に1人と言われております。
早産の原因や感染だけではなく、体質などもあります。
発酵食品のみで早産しないわけではありませんが、妊娠中に、身近にある納豆、みそ汁、ヨーグルト、チーズを摂取すると、早産することが減るかもしれません。
いつもの食事に発酵食品を加えてみるのはいかがでしょうか?
院長 今野 秀洋
(参考文献)
Mika Ito, et al; Fermented foods and preterm birth risk from a prospective large cohort study: the Japan Environment and Children’s study;Environ Health Prev Med;
1;24(1);25;2019
投稿者:
2020.10.02更新
当院では助産師外来を行っております。
助産師外来では
乳房ケア(おっぱいトラブル)
・おっぱいが急に痛くなった
・おっぱいが熱くなってきた
・おっぱいが熱くなり、赤ちゃんに飲ませてもやわらかくならない
・痛い部分が赤くなっている
などの相談にのることができます。
お産で終わりではありません。どうぞご相談ください。
当院で出産された方だけでなく、他院でご出産された方もお受けしております。
投稿者:
2020.09.29更新
10月1日より、妊婦さんに対してインフルエンザワクチン接種を始めます。
厚生労働省が、妊婦さんに対してインフルエンザワクチン接種を強く推奨しております。
なぜかというと妊娠中は、インフルエンザに「かかりやすく」、「長引きやすく」、「こじらせやすい」からです。
診療時間内は、いつでも接種が可能です。
予約は不要ですが、数に限りはあります。
妊婦さん向けに、防腐剤の入っていない一本ずつ注射器に入っているワクチンを準備しております。
接種回数1回 3500円
妊婦さんのインフルエンザワクチンについて以前書いたブログです。
http://www.sanolc.com/blog/2017/09/102-521387.html
ぜひご参考にしてください。
院長 今野 秀洋
投稿者:
2020.08.01更新
子宮頸がんを予防する9価HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンが承認・認可されました。
日本製の9価HPVワクチンが接種できるようになるには、もう少し時間がかかると思われます。
統計によると、日本では毎年34000人の女性が子宮頸がんと診断され、約2800人が亡くなっており、この数は漸増しています。
HPVの感染経路は、「性行為」であり、性交経験がある女性の5〜8割の方は、生涯一度はHPVに感染すると考えられています。つまり女性であれば、決して他人事ではありません。
HPV感染では炎症をおこさず、無症状です。
多くは無症状のまま自然治癒をしますが、少数において増殖したり、潜伏したりして持続感染します。
当然性交経験がある男性も感染します。男性もHPV感染が原因で、肛門がん、陰茎がん、中咽頭がんや、尖圭コンジローマも発症することがあります。しかしながら、子宮頸がんに比べて頻度が少ないので、まず女子のみ接種が開始されたようです。
世界では、すでに男子にもHPVワクチン接種を開始している国があります。
現在、日本では小学生〜高校1年生までの女子が無料で接種できるHPVワクチンは、「サーバリックス」と「ガーダシル」の2種類です。
「サーバリックス」は、HPVのうち2つの型(16,18型)に、「ガーダシル」は4つの型(6,11,16,18型)に対して効果があります。
しかしながら、子宮頸がんに関与するHPVは他にもあり、これらのワクチン接種による子宮頸がん発症抑制は60〜70%程度と言われております。
今回、承認・認可された9価HPVワクチンは、9つの型(6,11,16,18,31,33,45,52,58型)に対して効果があります。
普及すれば90%かそれ以上予防可能と期待されており、海外では9価HPVワクチンが主流となっています。
子宮頸がん対策は?
①HPVワクチン接種と②定期的な子宮頸がん検診です。
一度感染したら潜伏する可能性があるので、早い段階でHPVワクチンを接種することがよいと考えられています。
定期的な子宮頸がん検診だけではだめですか?
子宮がん検診で細胞診を行いますが、この検査で子宮頸がんや前がん病変を有する人が陽性を 示す割合は、50%~70%と言われています。つまり、がんや前がん病変がある人でも、一定の割合で検診では異常なしと 判定されてしまう可能性があります。
また日本の検診受診率は 42%程度であり、そもそも検診を受けていない方が多いという現状です。
安全性は?
HPVワクチン接種後の多様な症状に関する報道により、ワクチンの見直す動きがありました。
厚生労働省による安全調査が行われ、HPVワクチン接種後の副反応(因果関係の有無を含まない)疑いは、被接種者約338万人のうち0.08%でありました。
また、名古屋市の調査では、非接種女子と比較して、ワクチン接種後に多様な症状が増えることはないということがわかりました。
まとめ
ようやく、日本でも9価HPVワクチンが接種できるようになります。
私たちは若い女性の方々には、HPVワクチンの接種を勧めます。
院長 今野 秀洋
(参考資料)
1. 伊藤ゆり; 子宮がん;JACR Monograph (suppl-2): 85-97;2016
2. 子宮頸がんとHPVワクチンに関する最新知識と正しい理解のために
https://www.jsog.or.jp/uploads/files/jsogpolicy/HPV_Q%26A.pdf
3.厚生労働省 HPVワクチンに関する一般向けのリーフレット
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/pdf/leaflet_h25_6_01.pdf
4. 第15回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/chousa/index.html
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000097690.html
投稿者:
2020.06.07更新
以前のブログで、妊娠中及び授乳中に魚を摂取したお母さんから生まれてきた子供は、IQが高く、向社会的行動をよりとることができ、運動能力も高い傾向があったというお話をしました。(http://www.sanolc.com/blog/2014/02/post-24-430651.html)
妊娠中に魚を摂取をすると産後の抑うつ症状を減らすのではないであろうかという日本の研究報告がありました。
平成23年から26年にかけて妊娠した女性およそ8万人を対象に、魚の摂取量と抑うつ状態の関係を調査しました。
まず驚いたことに、産後6ヶ月の時点で11.6%の方が産後うつになっていることがわかりました。
さらに一年後でも2.6%の方が重症な精神疾患を患っていることもわかりました。
妊娠中における魚の摂取量をおおよそ5g,18g,29g,43g,69gのグループに分け評価しております。
その結果、摂取量が1日当たりおよそ5グラムと最も少なかった人たちに比べ、それ以上魚を食べていた人たちは出産から6ヶ月後及び1年たった時点で、いずれも抑うつ状態になりにくい傾向があることがわかりました。
魚介類の摂取は、子供の精神発達やお母さんの抑うつ症状に影響を与えるだけではありません。
早産が減る可能性を示した別の研究もあります。
350人を対象とし、魚によく含まれている成分であるDHA(一日あたり600mg)を補充をした群とプラセボ群と比較したところ、DHAを補充した群の方が34週未満の早産を減らし、出生体重を増加させるとの報告がありました。
魚もしくはDHAの摂取は、お子さんにとっても、妊娠経過にとってもそしてお母さんにも良いことだと思われます。
是非魚を食べましょう。
院長 今野 秀洋
(参考文献)
1. Hamazaki K,et al: Dietary intake of fish and n-3 polyunsaturated fatty acids and risk of postpartum depression: a nationwide longitudinal study - the Japan Environment and Children's Study (JECS): Psychol Med: 19:1-9: 2019
2. Carlson SE,et al: DHA supplementation and pregnancy outcomes.
: Am J Clin Nutr: 97(4): 808-15: 2013
投稿者:
2020.05.28更新
今年度の子宮がん検診が再開となります。
新型コロナウィルス感染症にて一時中止となっておりました、市川市、浦安市の子宮がん検診が再開となります。
子宮がん検診は、「不要」ではありません。
猶、浦安市内では、当院と舞浜クリニックでは、今まで通りに子宮がん検診は経腟超音波検査を併用しております。(受診者の負担は今まで通り変わりません。)
http://www.sanolc.com/blog/2020/03/post-205-727521.html
是非、受診して下さい。
院長
投稿者:
2020.04.21更新
COVID-19に感染した118人の妊婦さんの情報をまとめた中国の武漢からの報告がありました。
平均年齢は31歳(28〜34歳)、初産が55人(52%)、75人(64%)が妊娠後期に感染していました。
(症状)
無症状は6人(5%)、112人は症状を認めました。
重症の9人のうち、人工呼吸器を使用したのは1名でした。
また、この9人のうち6人は分娩後に重症化しました。
流産は3人でした。分娩に至ったのは68人(58%)でした。分娩進行中の方は41人(35%)でした。
早産分娩が14人(21%)でした。
分娩形式はほとんどが帝王切開手術でした(63人(93%))。
新生児仮死や新生児死亡はありませんでした。
一方、イランで妊娠30週の妊婦と赤ちゃんが亡くなったという残念な報告がありました。
まとめると
妊娠中にCOVID-19に感染することがありますが、多くは重症化しませんでした。
約6割が妊娠後期に感染していました。重症になった9人中6人は、産後に重症になっておりました。
現時点では、1人の妊婦死亡の報告がありました。
引き続きCOVID-19感染の予防に心がけていきましょう。
院長 今野 秀洋
(参考文献)
1.Chen Let al. :Clinical Characteristics of PregnantWomen with Covid-19 in Wuhan, China:N Engl J Med:2020
2.Karami P,et al:Mortality of a pregnant patient diagnosed with COVID-19: A case report with clinical, radiological, and histopathological findings:Travel Med Infect Dis. 2020
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