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症状はないが、性器クラミジア感染が多いということについて

性器クラミジア感染症とは、性行為で感染する病気であり、わが国では最も多い性感染症です。
以前書いたクラミジアのブログhttp://www.sanolc.com/blog/2013/12/post-15-705495.htmlです。
症状は、おりものが多くなる・不正出血・性交痛・下腹部痛ですが、
しかしながら、女性の場合、感染者の半数以上は自覚症状がありません。
当然病院には行かないと思います。この状態のままでいると、やがて不妊や子宮外妊娠の原因となることがあります。
このグラフは、日本での325771例とアメリカでの601001例での妊婦クラミジア感染率の比較です。
日本では、妊婦検診でルーチンでクラミジア感染症をチェックしています。
これはいわば、無症状でいて、妊娠して初めて気づいた方のデータです。
不妊治療をしている方のクラミジア抗体陽性率は、妊婦の2~3倍とのことなので、推測するに、実際にクラミジア感染をしている方は、これよりもっと多いと思われます。
特に多いのが、25歳以下であります。つまり10-20代の若年層(未婚の方が多いと思います。)が感染しても気がつかずに、放置していると、将来の妊娠しづらい体にしてしまう可能性があります。これはとても困った問題ではないかと思います。
アメリカのCDCのガイドラインでは、25歳以下のすべての女性に対して、年一回の検査を推奨しています。また、最近パートナーが変わった人に対しても検査を勧めております。
日本でも、同様に性行為の経験がある方、特に25歳以下の方は、後で悔しい思いをしないように、定期的にクラミジア感染症の検査を受けることを私はお勧めしたいと思います。
院長 今野 秀洋(参考文献)
1.熊本悦明;無症候性・性感染時代における、秘かな性器クラミジア感染症の大流行の実証;日産婦誌;67;11;2015
2.CDC STD treatment guidline; http://www.cdc.gov/std/tg2015/chlamydia.htm

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