スタッフブログ

2017.06.18更新

月経時に下腹部痛や腰痛を訴え、仕事や学業などの社会生活が困難になる方は少なくないと思います。こういった状態を月経困難症と言います。

ひどい月経困難症に対し低用量ピルを使用することにより、月経痛や出血量を減らし、ずいぶんと楽になることができます。
従来の低用量ピルは、月経周期が28日となるものでした。

ところが、今回発売された「ヤーズフレックス」も低用量ピルの一つですが、従来のものと異なる点は、最大120日間ずっと飲み続けることができます。つまり、約120日毎でしか月経を迎えないですむタイプのお薬です。

 月経痛


(実際のところ、保険適用薬は90日分までしか処方できません。しかも「ヤーズフレックス」は1シート28日分なので、一回の受診で最大量84日分しか処方はできません。それ以上の延長をしたい場合は、なくなる頃に再受診が必要となります。)

 

この「ヤーズフレックス」の良い点は、120日以内の範囲で好きな期間だけ飲み続けることができ、その後4日の休薬で月経を来すので、① 年間の月経回数を減らすことができ、② 自分の好きなタイミングで出血を来すことができるところです。

月経困難症である女性の新しい選択肢の一つになるのではないでしょうか?
外来でご相談してください。

院長 今野 秀洋

投稿者: 佐野産婦人科医院

2017.06.14更新

先月の離乳食教室もとてもアットホームな時間となりました。
ご参加の皆様ありがとうございました!

当院ならではのアットホームな環境でしっかりと学びながら試食をしていただき、お母さま自らが体験し・覚えて・おうちで再現できることを目標にしています。
試食しながらたくさんのご質問をお受けして、終始和やかに進んでいきます。

 離乳食おはなし会

本日もこれから6月の第一回目の開催予定です。
非常にワクワクと楽しみにしています。


毎月変わらないこととしては【日本のみならず世界的視点から離乳期に必要なことを、非常に大切なエッセンスとしてお伝えする】。
当院でお産をなさった方、限定の特典とも言えますでしょうか。


当院の栄養士の願いは

当院でうまれた赤ちゃんが生涯健康な人生を歩めますように

ママも楽しく楽に離乳期を過ごせますように

そして、ご家族みなさまが健康でありますように☆そんなきっかけになる時間になりますよう、これからもサポートさせていただきます。

赤ちゃん

ご家族


たのしみに、お待ちしております☆☆☆


管理栄養士 加藤さおり

投稿者: 佐野産婦人科医院

2017.06.13更新

今月末の議会で、計3名の市議会議員が、一般質問で当院の前の納骨堂ビル建設計画問題について取り上げてくれることになりました。

http://www.city.urayasu.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/019/217/teisei29-2situmon.pdf

ここで現時点での当局の回答が聞けると思われます。
質問の内容と、それに対する答弁などを分かり次第ご報告したいと思います。

投稿者: 佐野産婦人科医院

2017.06.13更新

月経の際、お腹や腰に強い痛みを伴い、仕事や学校などの生活に支障をきたすことがある方がいらっしゃることはよく知られていると思います。これを月経困難症と言います。

月経中ではなく、その前の排卵後黄体期に心身の違和感がある方がいます。
不思議なことに、月経が始まると、色々は心身の変調が良くなってきます。
こういったものを月経前症候群(PMS)といいます。

排卵後黄体期

月経前症候群(PMS)

PMSってどういう症状があるの?
日本産婦人科学会用語集・用語解説集によると、PMSとは、「月経前、3〜10日の黄体期の間に続く精神的あるいは身体的症状で、月経発来とともに減退ないし消滅するものをいう。いらいら、のぼせ、下腹部膨満感、下腹部痛、腰痛、頭重感、怒りっぽくなる、頭痛、乳房痛、落ち着かない、憂うつの順に多い」と定義されています。

また、米国産婦人科学会のガイドラインでは、具体的に身体症状と精神症状を分けて、図のように診断基準が記載されております。

 

 米国産婦人科学会


さらに、PMSの重症型で精神症状の強いものは、月経前不快気分障害(PMDD)とされて分けられています。

PMSは、どれくらいの頻度ですか?
そもそも、PMSの概念を知らず、「そう言えば、なんか月経前はいつも調子が悪かったなあ。」という方が多いのではないかと思います。

20歳から49歳を対象にした日本の研究によると、中等度から重症のPMSは約5%ぐらいと言われているが、これは軽症な方を含めればもっと多いと思われ、実際のところ外国のデータでは2人に1人はPMSと言われています。

またPMDDは1.2%の方にあります。これも実際は、もっと多いかもしれません。

その内訳です。

PMDD

どうでしょうか? ひょっとして当てはまりますでしょうか?

同様に仙台の高校生618名を対象に調べた研究があります。
高校生の中等度から重症のPMSの頻度は、11.8%です。若い方の方が、多いようです。
おそらくこれを理由に学校を休む方も少なくないであろうと思われます。

治療はありますか?
原因はよくわかっていないのですが、幾つかの治療が効果があるだろうと言われています。
まずは、規則正しい生活、規則正しい睡眠、定期的な運動、アルコールやカフェインなどをとりすぎないようにすることが大切です。

(1)サプリメントなど
①カルシウム
PMSの方が1日 1000〜1200mgのカルシウムを3ヶ月継続内服したところ、否定的な感情やむくみなどが軽減されたという報告があります。

②エクオール
以前、blogでお話ししたエクオール(http://www.sanolc.com/blog/2015/08/post-66-1194698.html)がPMSにも効果があるかもしれませんという研究があります。
39名を対象にした研究ですが、エクオール産生者とエクオール非産生者とで比較すると、エクオール産生者の方が、月経前の精神状態が日常に影響を与えることが少ないようです(18% vs 45%)。
つまり、エクオールを摂取するとPMSが良くなる可能性があります。40代ぐらいのPMSの方で、「お薬はちょっと・・。」、と言う方に薦められるのではないかと思います。

(2)ハーブなど
①漢方薬
漢方薬を用いたところ、効果があったという報告が幾つかあります。
漢方薬を12週間内服したところ、奏効率66.7%だったようです。
第一選択は、「加味逍遙散」です。
内服3ヶ月くらいで、調子が良くなり、内服不要となった例もあるようです。
身体症状が比較的軽く、精神症状が強い場合は別の処方をするケースもあります。

②チェストベリー(プレフェミン)
漢方薬に似たようなものとして、西洋ハーブがあります。
西洋ハーブの一つのチェストツリーの実であるチェストベリーがPMSに効果があります。
最近、お薦めしている一つでもあります。
漢方薬と同じように1周期目より効果がありますが、3ヶ月くらいは内服した方が良いようです。
日本では、ゼリア新薬からプレフェミン(http://prefemin.jp/)として販売されております。

(3)低用量ピル
幾つか研究がありますが、低用量ピルの一つのヤーズを3周期ないしは6周期内服するとPMSが改善したという報告があります。
月経困難症もある方はこちらが良いかもしれません。
最近、このヤーズの仲間として、3〜4ヶ月連続投与できる(つまり月経が年に4ないし3回しかこないようにできる)ヤーズフレックスという新薬が処方できるようになったので、PMSのつらさも軽減し、さらに年間回数も減らすことができるかもしれません。

(4)選択的セロトニン再取り込み(SSRI)
外来にいらした方ですが、「月経前になるととてもイライラして、夫を殴ってしまいます」という方がおりました。
こういうような精神症状が強い方は、いわゆる抗うつ薬の方が効果的ではないかと思われます。PMSやPMDDである2964人で調べた、抗うつ薬の一つのSSRIが効果的であったという研究があります。

(まとめ)
あまり周知されていないかもしれませんが、意外とPMSやPMDDで悩んでいる方は多いと思われます。
まだまだPMSについてわかっていないことも多いのですが、幾つかの治療方法があります。
PMSで日常生活にお困りの方は、あきらめずに、まずは外来受診し相談されるのが良いのではないかと思います。


院長 今野 秀洋

(参考文献)
1. ACOG, FAQ057, May 2015
http://www.acog.org/-/media/For-Patients/faq057.pdf?dmc=1&ts=20170531T0219448120
2. Takeda T,et al.; Prevalence of premenstrual syndrome and premenstrual dysphoric in Japanese women. Arch Womens Ment Health.;9(4);209-12;2006
3. Takeda T,et al.; Prevalence of premenstrual syndrome and premenstrual dysphoric in Japanese high school students.: Arch Womens Ment Health.;13(6);535-7;2010
4. Nevatte T ; ISPMD consensus on the management of premenstrual disorders.
Arch Womens Ment Health.;16(4):279-91;2013
5. Schatz DB; Premenstrual dysphoric disorder in East Asia: a review of the literature.
;Int J Psychiatry Med.;43(4):365-80;2012
6. Graham CA ; A prospective treatment study of premenstrual symptoms using a triphasic oral contraceptive.; J Psychosom Res. ;36(3):257-66;1992
7. Takeda T; Effectiveness of ethinylestradiol/drospirenone for premenstrual symptoms in Japanese patients with dysmenorrhea: Open-label pilot study.; J Obstet Gynaecol Res.; 41(10):1584-90.; 2015
8. Marjoribanks J ; Cochrane Database Syst Rev.;Selective serotonin reuptake inhibitors for premenstrual syndrome.;7;(6):CD001396. ; 2013
9. Lopez LM; Oral contraceptives containing drospirenone for premenstrual syndrome.
; Cochrane Database Syst Rev. ; 23;(1):CD006586. ; 2008 Jan
10. Whelan AM ; Herbs, vitamins and minerals in the treatment of premenstrual syndrome: a systematic review.; Can J Clin Pharmacol.;16(3):e407-29.; 2009
11. Daley A; Exercise and premenstrual symptomatology: a comprehensive review. ; J Womens Health (Larchmt).;18(6):895-9.; 2009
11. 武田 卓;PMSと漢方;日本東洋心身医学研究;12-14;2011
12. 武田 卓;PMS/PMDD-産科医の立場から;産と婦;81;1069-1073;2014
13. 小川真里子;月経前症候群、月経前不快気分障害;医学と薬学;71;1541-1548;2014
14. 武者 稚枝子;テーマ月経その①;WHITE ;1;37-42;2013
15. 江上 美保ら;漢方薬が有効だった月経前不快気分障害PMDDの3症例;産婦人科 漢方研究のあゆみ;34;135-138;2017
16. 神田裕子;月経前症候群の精神症状におよぼすエクオール産性能の影響;東京医療保健大学紀要;139-42;2006
17. 月経前を考える;最新女性医療;3;2;2016
18. 月経前症候群・月経前不快気分障害の最新知見;産と婦;83;12;2016
19. 日本産婦人科学会;産婦人科診療ガイドラインー婦人科外来編2017.

投稿者: 佐野産婦人科医院

2017.06.05更新

今、既存のビルを壊し更地にしようとしているところです。
現時点では土地は富士屋商事の所有でありますが、更地になってから土地売買契約を正式に結ぶ予定のようです。

確かに寺や墓とか納骨堂は必要なものです。
しかし、病院から少しも離れていない場所に、死を連想しかねない建築物があることは、通院している方にとってどのように感じるかは想像できると思います。

5月10日に、浦安市医師会、歯科医師会、薬剤師会の会員の118名の署名とともに市長あてに意見書を提出をしました。
また、5月17日に約6000名の署名とともに当院より意見書を提出しました。

5月26日浦安市の都市整備部部長と都市環境部部長と面談する機会がありました。
そこでお聞きした市役所側が話をした内容を大まかに言うと、「現行の条例で判断する」とのこと。
墓地等の設置場所について、学校、病院、その他の公共施設、住宅等との距離が一定以上あること等を求める旨の条例を改訂の上制定するために、議会への提案を行っていただきたい。とういう提案に対しては、「将来のことはわからない」ということでした。

そして、いまだ市長からのお返事はいただけていません。

私の疑問を以下にまとめます。

①この問題は「民間と民間の問題」と言い切って話を終わらせようとするのか?
当院は民間経営ではありますが、多くの方が病気や妊娠などで住民が利用するものであり、公共施設に準ずるものだと思います。ちなみに納骨堂ビルを建設する寺にも同解釈ができるとも思います。

②確かに浦安市には条例がないのですが、それより上位の法律に、墓地、埋葬等に関する法律(http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23HO048.html)があり、第一条で  この法律は、墓地、納骨堂又は火葬場の管理及び埋葬等が、国民の宗教的感情に適合し、且つ公衆衛生その他公共の福祉の見地から、支障なく行われることを目的とする。とかかれています。
法律をどうして無視できるのか?

③条例がないことは、このことを議論してこなかったかつての市議会に問題があると思いますが、与党の市議会議員らはどうしてこのことを疑問に思わず、行動に移そうとしないのか?

④まだ、この土地が正式に寺の所有物ではないのにもかかわらず、また正式に申請が提出されていないのにもかかわらず、4月の時点から、市長らは「納骨堂ビルが建つ』と言い切ってしまうのか?

⑤いまだに市長ら与党市議会議員と一人を除いて面会できないのですが、この問題を問題として捉えないのはどうしてか?

⑥浦安市は本気で少子化対策の力を入れて、子育て世代に本気でサポートする気があるのか?


このままでは、産婦人科医院の横に納骨堂ビルが建設されるという前代未聞の事態になります。
みなさんにとってもそれは気分が良いことでしょうか?

お願いがあります。

おかしいと思われる方は、手書き署名でもオンライン署名でも構いません。たくさんご協力をお願いいたします。
オンライン署名


できたらこのことを拡散して下さい。

それともう一つ。
市役所や市長や市議会議員に近い方がいらっしゃいましたら、納骨堂ビルが産婦人科医院の横に建つことがどんな状況になるかなぜ想像しようとしないのか、聞いてみていただけないでしょうか。

よろしくお願いいたします。

院長 今野 秀洋

投稿者: 佐野産婦人科医院

2017.06.01更新

以前、ブログで臍帯血保存についてお話ししました。
脳性麻痺の子どもに対してその臍帯血を用いた臨床研究が高知大学医学部附属病院で進んでいるようです。

 
脳性麻痺とは、受胎から新生児期までの間に生じた脳の非進行性病変に基づく、永続的なしかし変化しうる運動および姿勢の異常です。

出生前後の低酸素や感染症等により脳が障害を受けることによって引き起こされることがありますが、原因が分からない場合も少なくありません。

そういったお子さんの状態を少しでもよくすることができる可能性があります。

このような臨床研究が順調に進んで、一人でも多くの方が救われるといいですね。

臍帯血保存についてご興味がある方は、ステムセル研究所のHPを拝見してみてはいかがでしょうか。

 

院長 今野 秀洋

投稿者: 佐野産婦人科医院

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