スタッフブログ

2018.08.28更新

閉経後のデリケートゾーンのトラブルを訴える方が時々います。

閉経するとエストロゲンホルモンレベルが低下して、腟や外陰部の粘膜の代謝や再生が緩慢になり、腟壁全体が萎縮傾向になります。(このような状況をかつては萎縮性腟炎と呼んでいました。)

 

これにより腟の違和感や疼痛や不正性器出血を来します。 このエストロゲンの低下により、同様に外陰部の違和感・疼痛や尿道付近の不具合が生じます。

 

これら全ての不具合を閉経後性器尿路症候群(Genitourinary syndrome of menopause(GSM))と言います。

 

GSMはエストロゲンホルモンレベルの低下によるものなので、閉経後の方に限らず、閉経前の40代の方においても自覚することはあり得ます。

また、閉経したばかりの時は軽微であっても、時間の経過とともに病態が進んでいきます。

残念ながらいずれよくなるというものではありません。

 

 

どういう症状がありますか?

①局所症状 外陰・腟部の乾燥感、灼熱感、痒み、おりものが増える、不正性器出血

②下部尿路部症状 排尿時痛、頻尿、残尿感、尿意切迫感   

③性生活に関連する症状 腟の潤いの減少により、性生活による違和感、疼痛、出血

 

閉経後の方で以上の症状があれば、GSMを考えますが、以下の病気の可能性もありますので注意が必要です。

① 子宮がん ② 尿路感染症(いわゆる膀胱炎) ③ 子宮脱などの骨盤臓器脱  など

 

 

GSMの治療方法はありますか?

① 保湿剤や潤滑剤

性生活の疼痛緩和や腟乾燥感に対して局所に塗布するジェルがあります。

 

② 局所エストロゲン製剤

エストロゲン腟剤の使用により、腟の症状緩和が期待されます。 また、エストロゲンの腟投与で、腟だけでなく下部尿路部症状にも効果が認められます。

 

③ CO2レーザー

腟へのCO2レーザー照射により、腟壁の修復が起こり、腟乾燥感や違和感や痛み、性生活の不具合を軽減するという報告があります。 (当院ではこの治療はできません。)

 

最後に

最近の女性はとても元気です。しかしながら年齢による体の変化が出る方もあり、GSMもその一つです。デリケートゾーンの不具合で悩んで、日常生活を不便に感じているのであれば、一度婦人科にご相談していただけたらと思います。

 

 

元気な中年

 

 

院長  今野 秀洋

 

 

参考文献)

1. Nappi RE et al. ; Women's voices in the menopause: results from an international survey on vaginal atrophy. : Maturitas : 67(3):233-82

2. Suckling J et al. ; ocal oestrogen for vaginal atrophy in postmenopausal women. : Cochrane Database Syst Rev : 18(4): 2006

3. Palacios S ; Managing urogenital atrophy. : Maturitas : 20:63(4):315-8:2009

4. Santen RJ et al. ; Postmenopausal hormone therapy: an Endocrine Society scientific statement. : J Clin Endocrinol Metab : 95(7Suppl 1):s1-s66:2010

5. Mitchell CM et al. ; Efficacy of Vaginal Estradiol or Vaginal Moisturizer vs Placebo for Treating Postmenopausal Vulvovaginal Symptoms: A Randomized Clinical Trial. : JAMA Intern Med : 1:178(5):681-690:2018

6. 中田 真木ら;骨盤臓器脱の診療における閉経後性器尿路症候群: 日本女性骨盤底医学会誌;14(1):107-111:2017

7. 中田 真木;閉経後のフェミニンゾーンの不具合について genitourinary syndrome of menopauseとは: 更年期と加齢のヘルスケア:16(1):130-135:2017

8. 産婦人科 診療ガイドライン 婦人科外来編 2017 日本産婦人科学会

投稿者: 佐野産婦人科医院

2018.08.28更新

閉経後のデリケートゾーンのトラブルを訴える方が時々います。

閉経するとエストロゲンホルモンレベルが低下して、腟や外陰部の粘膜の代謝や再生が緩慢になり、腟壁全体が萎縮傾向になります。(このような状況をかつては萎縮性腟炎と呼んでいました。)

 

これにより腟の違和感や疼痛や不正性器出血を来します。 このエストロゲンの低下により、同様に外陰部の違和感・疼痛や尿道付近の不具合が生じます。

 

これら全ての不具合を閉経後性器尿路症候群(Genitourinary syndrome of menopause(GSM))と言います。

 

GSMはエストロゲンホルモンレベルの低下によるものなので、閉経後の方に限らず、閉経前の40代の方においても自覚することはあり得ます。

また、閉経したばかりの時は軽微であっても、時間の経過とともに病態が進んでいきます。

残念ながらいずれよくなるというものではありません。

 

 

どういう症状がありますか?

①局所症状 外陰・腟部の乾燥感、灼熱感、痒み、おりものが増える、不正性器出血

②下部尿路部症状 排尿時痛、頻尿、残尿感、尿意切迫感   

③性生活に関連する症状 腟の潤いの減少により、性生活による違和感、疼痛、出血

 

閉経後の方で以上の症状があれば、GSMを考えますが、以下の病気の可能性もありますので注意が必要です。

① 子宮がん ② 尿路感染症(いわゆる膀胱炎) ③ 子宮脱などの骨盤臓器脱  など

 

 

GSMの治療方法はありますか?

① 保湿剤や潤滑剤

性生活の疼痛緩和や腟乾燥感に対して局所に塗布するジェルがあります。

 

② 局所エストロゲン製剤

エストロゲン腟剤の使用により、腟の症状緩和が期待されます。 また、エストロゲンの腟投与で、腟だけでなく下部尿路部症状にも効果が認められます。

 

③ CO2レーザー

腟へのCO2レーザー照射により、腟壁の修復が起こり、腟乾燥感や違和感や痛み、性生活の不具合を軽減するという報告があります。 (当院ではこの治療はできません。)

 

最後に

最近の女性はとても元気です。しかしながら年齢による体の変化が出る方もあり、GSMもその一つです。デリケートゾーンの不具合で悩んで、日常生活を不便に感じているのであれば、一度婦人科にご相談していただけたらと思います。

 

 

元気な中年

 

 

院長  今野 秀洋

 

 

参考文献)

1. Nappi RE et al. ; Women's voices in the menopause: results from an international survey on vaginal atrophy. : Maturitas : 67(3):233-82

2. Suckling J et al. ; ocal oestrogen for vaginal atrophy in postmenopausal women. : Cochrane Database Syst Rev : 18(4): 2006

3. Palacios S ; Managing urogenital atrophy. : Maturitas : 20:63(4):315-8:2009

4. Santen RJ et al. ; Postmenopausal hormone therapy: an Endocrine Society scientific statement. : J Clin Endocrinol Metab : 95(7Suppl 1):s1-s66:2010

5. Mitchell CM et al. ; Efficacy of Vaginal Estradiol or Vaginal Moisturizer vs Placebo for Treating Postmenopausal Vulvovaginal Symptoms: A Randomized Clinical Trial. : JAMA Intern Med : 1:178(5):681-690:2018

6. 中田 真木ら;骨盤臓器脱の診療における閉経後性器尿路症候群: 日本女性骨盤底医学会誌;14(1):107-111:2017

7. 中田 真木;閉経後のフェミニンゾーンの不具合について genitourinary syndrome of menopauseとは: 更年期と加齢のヘルスケア:16(1):130-135:2017

8. 産婦人科 診療ガイドライン 婦人科外来編 2017 日本産婦人科学会

投稿者: 佐野産婦人科医院

2018.08.25更新

9月の診療変更のお知らせです。

1日(土) 女性医師(佐野葉子医師)

7日(金) 午後のみ佐野葉子医師お休みです。女性医師不在となります。

8日(土) 女性医師(坂本愛子医師、佐野葉子医師)、吉田幸洋医師→舟木哲医師
13日(木) 佐野葉子医師お休みのため、女性医師不在となります。
15日(土) 女性医師(手島薫医師、佐野葉子医師)
22日(土) 女性医師(坂本愛子医師、佐野葉子医師)
29日(土) 女性医師(手島薫医師、佐野葉子医師)

 

ご迷惑おかけしますが、ご理解の程よろしくお願いします。

投稿者: 佐野産婦人科医院

2018.08.25更新

9月の診療変更のお知らせです。

1日(土) 女性医師(佐野葉子医師)

7日(金) 午後のみ佐野葉子医師お休みです。女性医師不在となります。

8日(土) 女性医師(坂本愛子医師、佐野葉子医師)、吉田幸洋医師→舟木哲医師
13日(木) 佐野葉子医師お休みのため、女性医師不在となります。
15日(土) 女性医師(手島薫医師、佐野葉子医師)
22日(土) 女性医師(坂本愛子医師、佐野葉子医師)
29日(土) 女性医師(手島薫医師、佐野葉子医師)

 

ご迷惑おかけしますが、ご理解の程よろしくお願いします。

投稿者: 佐野産婦人科医院

2018.08.15更新

風疹の患者が首都圏を中心に増えています。

NHK首都圏 NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180815/0016901.html

千葉県内の患者は今月5日の時点で全国で最も多くなっていて、その後の1週間で新たに15人の患者が報告されているとのこと。

今回、葉子先生がこの件に関してNHKの取材をお受けしました。

 

葉子先生 

 

 妊娠中の方で風疹抗体が陰性の方は、注意が必要です。

風疹抗体が陰性の方が妊娠初期に風疹に感染すると、高確率で胎児感染を引き起こします。
その場合は、先天性風疹症候群となり、様々な障害を抱えることが起こります。

また、先天性風疹症候群の新生児は、出生後にウィルス排出が持続するため、他の新生児や抗体を持たない成人に感染する可能性もあります。


妊娠20週以降の方では、先天性風疹症候群はまれではあります。しかし風疹感染が、早産などの誘因になるケースもあります。


千葉県内では患者の8割が男性で、予防接種を受けていない人が多い40代が最も多いということです。
夫が感染し、そして妊婦さんに感染することがおこるかもしれません。

妊娠を考えている方や家族が妊娠中の方は、風疹に関する認識がとても大切だと思います。

院長 今野 秀洋

 

投稿者: 佐野産婦人科医院

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