スタッフブログ

2019.03.09更新

子宮頸がんの発症数は、全世界で年間50万人を超え、その死亡者数は27万人に上っています。

子宮頸がんは、ヒトパピローマウィルス(HPV)が関係します。HPVの持続感染により、子宮頸部上皮内病変(CIN1)が発生。その病変が持続することで悪化し(CIN2-3)、その後子宮頸がんに進展します。

 

HPVは性行為で感染します。性活動がある限り感染のリスクがあり、約8割の女性が一生涯に一度はHPV感染すると考えられます。

HPVは180種以上の型が報告されており、子宮頸がんと関係があるHPVは15種類あります。また、HPVには尖圭コンジローマ(http://www.sanolc.com/blog/2014/05/post-1-430664.html)と関係のあるものもあります。

アフリカや中央及び南アジアなど発展途上国で高い傾向にあり、先進国は少ない傾向が見られます。先進国で減少してきている理由は、HPV検査を含めた検診とHPVワクチン接種によると考えられています。

一方、日本では、日本では、毎年約10,000人もの女性が新たに子宮頸がんにかかっており、また、毎年約3,000人が子宮頸がんで亡くなっています。

 

その理由として、①検診率の低さ、②HPVワクチンの副作用報道の問題が考えられます。

 

子宮頸がんは20~40代の子育て世代にも多く、進行した子宮頸がんとなった場合、子宮を摘出することになります。そうなると子どもが産めなくなります。進行癌ですから命を失うこともあります。子宮頸がんは別名マザーキラーと呼ばれています。結婚や出産を考えている女性にとっては、その選択を失わざるをえなくなることはとてもつらいことになりかねません。

 

 

 

HPV感染したらすべて子宮頸がんになるということですか?

先述したとおり、HPVの持続感染により、子宮頸部上皮内病変(CIN1)が発生します。その一部が持続することで悪化し、その後子宮頸がんに進展します。

 


CIN1(軽度異形成)の場合、2年以内に11.1%がCIN2(中等度異形成)以上に、2.1%はCIN3(高度異形成)以上に移行しますが、一方8.7%は正常細胞になります。

 

within2

 


同様に、CIN2の場合、16.3%はCIN3以上になりますが、6.9%は正常細胞になります。

 

 within5

 

within10

 

 

 

 

子宮頸部上皮内病変は比較的ゆっくりと進行し、10年でCIN1の場合、9.9%がCIN3以上になりますが、6割強は正常細胞になります。

必ずしも悲観的になることはないと思います。

しかしながら、定期的な注意深い診察が必要となります。

 

まとめ
子宮頸がんは、HPV感染と関係があります。HPVは性行為で感染します。
性活動がある限り感染のリスクがあり、約8割の女性が一生涯に一度はHPV感染すると考えられます。つまり、ほとんどの方が感染します(他人事ではありません)。

もし放置していて進行し子宮頸がんとなった場合、子宮を摘出することになり、特に結婚や出産を考えている女性にとって生き方が大きく変わることでしょう。

 

子宮頸がん予防の対策は、HPVに対する予防接種と定期的な検診だと考えられています。

是非、子宮頸がんを受けることをお勧めします。

 

院長 今野 秀洋

 

 

 

(参考文献)
1. 松本光司 :我が国におけるHPV感染と子宮頸部発癌リスク:日産婦誌 63:2130-2138:2011
2. 産婦人科の実際:HPVワクチンを改めて考える-摂取勧奨の再開に向けて-:67:9:2018
3. Holowaty P, et al:Natural history of dysplasia of the uterine cervix.
:J Natl Cancer Inst:3:91:3:252-8:1999
4. Onuki M, et al:Human papillomavirus infections among Japanese women: age-related prevalence and type-specific risk for cervical cancer:Cancer Sci:100:7:1312-6:2009
5. Wright TC Jr, et al.:Interim guidance for the use of human papillomavirus DNA testing as an adjunct to cervical cytology for screening:Obstet Gynecol.:103(2):304-9.
6. Joura EA, et al.:A 9-valent HPV vaccine against infection and intraepithelial neoplasia in women:N Engl J Med. :19:372:8:711-23:2015
7. Mayrand MH, et al.:Human papillomavirus DNA versus Papanicolaou screening tests for cervical cancer:N Engl J Med. :18:357:16:1579-88:2007
8. Ogilvie GS, et al. :Effect of Screening With Primary Cervical HPV Testing vs Cytology Testing on High-grade Cervical Intraepithelial Neoplasia at 48 Months: The HPV FOCAL Randomized Clinical Trial.
:JAMA.:3:320:1:43-52:2018

 

 

 

 

投稿者: 佐野産婦人科医院

2019.03.09更新

子宮頸がんの発症数は、全世界で年間50万人を超え、その死亡者数は27万人に上っています。

子宮頸がんは、ヒトパピローマウィルス(HPV)が関係します。HPVの持続感染により、子宮頸部上皮内病変(CIN1)が発生。その病変が持続することで悪化し(CIN2-3)、その後子宮頸がんに進展します。

 

HPVは性行為で感染します。性活動がある限り感染のリスクがあり、約8割の女性が一生涯に一度はHPV感染すると考えられます。

HPVは180種以上の型が報告されており、子宮頸がんと関係があるHPVは15種類あります。また、HPVには尖圭コンジローマ(http://www.sanolc.com/blog/2014/05/post-1-430664.html)と関係のあるものもあります。

アフリカや中央及び南アジアなど発展途上国で高い傾向にあり、先進国は少ない傾向が見られます。先進国で減少してきている理由は、HPV検査を含めた検診とHPVワクチン接種によると考えられています。

一方、日本では、日本では、毎年約10,000人もの女性が新たに子宮頸がんにかかっており、また、毎年約3,000人が子宮頸がんで亡くなっています。

 

その理由として、①検診率の低さ、②HPVワクチンの副作用報道の問題が考えられます。

 

子宮頸がんは20~40代の子育て世代にも多く、進行した子宮頸がんとなった場合、子宮を摘出することになります。そうなると子どもが産めなくなります。進行癌ですから命を失うこともあります。子宮頸がんは別名マザーキラーと呼ばれています。結婚や出産を考えている女性にとっては、その選択を失わざるをえなくなることはとてもつらいことになりかねません。

 

 

 

HPV感染したらすべて子宮頸がんになるということですか?

先述したとおり、HPVの持続感染により、子宮頸部上皮内病変(CIN1)が発生します。その一部が持続することで悪化し、その後子宮頸がんに進展します。

 


CIN1(軽度異形成)の場合、2年以内に11.1%がCIN2(中等度異形成)以上に、2.1%はCIN3(高度異形成)以上に移行しますが、一方8.7%は正常細胞になります。

 

within2

 


同様に、CIN2の場合、16.3%はCIN3以上になりますが、6.9%は正常細胞になります。

 

 within5

 

within10

 

 

 

 

子宮頸部上皮内病変は比較的ゆっくりと進行し、10年でCIN1の場合、9.9%がCIN3以上になりますが、6割強は正常細胞になります。

必ずしも悲観的になることはないと思います。

しかしながら、定期的な注意深い診察が必要となります。

 

まとめ
子宮頸がんは、HPV感染と関係があります。HPVは性行為で感染します。
性活動がある限り感染のリスクがあり、約8割の女性が一生涯に一度はHPV感染すると考えられます。つまり、ほとんどの方が感染します(他人事ではありません)。

もし放置していて進行し子宮頸がんとなった場合、子宮を摘出することになり、特に結婚や出産を考えている女性にとって生き方が大きく変わることでしょう。

 

子宮頸がん予防の対策は、HPVに対する予防接種と定期的な検診だと考えられています。

是非、子宮頸がんを受けることをお勧めします。

 

院長 今野 秀洋

 

 

 

(参考文献)
1. 松本光司 :我が国におけるHPV感染と子宮頸部発癌リスク:日産婦誌 63:2130-2138:2011
2. 産婦人科の実際:HPVワクチンを改めて考える-摂取勧奨の再開に向けて-:67:9:2018
3. Holowaty P, et al:Natural history of dysplasia of the uterine cervix.
:J Natl Cancer Inst:3:91:3:252-8:1999
4. Onuki M, et al:Human papillomavirus infections among Japanese women: age-related prevalence and type-specific risk for cervical cancer:Cancer Sci:100:7:1312-6:2009
5. Wright TC Jr, et al.:Interim guidance for the use of human papillomavirus DNA testing as an adjunct to cervical cytology for screening:Obstet Gynecol.:103(2):304-9.
6. Joura EA, et al.:A 9-valent HPV vaccine against infection and intraepithelial neoplasia in women:N Engl J Med. :19:372:8:711-23:2015
7. Mayrand MH, et al.:Human papillomavirus DNA versus Papanicolaou screening tests for cervical cancer:N Engl J Med. :18:357:16:1579-88:2007
8. Ogilvie GS, et al. :Effect of Screening With Primary Cervical HPV Testing vs Cytology Testing on High-grade Cervical Intraepithelial Neoplasia at 48 Months: The HPV FOCAL Randomized Clinical Trial.
:JAMA.:3:320:1:43-52:2018

 

 

 

 

投稿者: 佐野産婦人科医院

2019.03.06更新

ゴールデンウィーク中の外来診療についてです。

当院は、4月30日(火)、5月1日(水)、5月2(木)の診療は通常通り行います。

休日期間中の分娩や救急外来は、24時間対応しております。

ご迷惑おかけしますがご理解の程よろしくお願いします。

投稿者: 佐野産婦人科医院

2019.03.03更新

この度、院内で母体救命の講習会を開催していただきました。

我々は、母体救命を必要とするケースが起こらないことように、いくつかの予防策を準備しております。

 

母体救命 

 

 

しかしながら万が一起こった際に迅速な対応できるよう、今回改めて勉強をする機会を設けました。

 

 

今回習得したことが必要としないことを願いつつ、安全対策を怠らないようにしていきたいと考えております。

投稿者: 佐野産婦人科医院

2019.03.03更新

この度、院内で母体救命の講習会を開催していただきました。

我々は、母体救命を必要とするケースが起こらないことように、いくつかの予防策を準備しております。

 

母体救命 

 

 

しかしながら万が一起こった際に迅速な対応できるよう、今回改めて勉強をする機会を設けました。

 

 

今回習得したことが必要としないことを願いつつ、安全対策を怠らないようにしていきたいと考えております。

投稿者: 佐野産婦人科医院

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