スタッフブログ

2020.11.03更新

皆さんは納豆などの発酵食品を普段からよく食べているでしょうか?

 

今回は、妊娠中の方が日本では馴染みがある納豆やみそ汁を取るといいですよというお話です。

 


腸内細菌の役割の一つに免疫応答のサポートがあると言われており、つまり腸内細菌が感染防御に関わっていると考えられています。

早産の原因の一つに感染症があります。また、早産された方と早産しなかった方とは腸内細菌が異なるという報告もあります。

発酵食品は腸内細菌に影響を与え、粘膜の免疫に関与することがわかっております。

 

 

つまり、妊娠中に発酵食品を摂取することにより、腸内細菌に影響を与え、感染防御の仕組みをよい方向へ変化させ、早産が減るかもしれないという仮説が立つわけです。

 

 


これを調べた日本の報告があります。

77667人の早産経験のない妊婦さんを調査し解析しております。

年齢は30.9±5.0歳、BMIは21.1±3.0kg/m2、分娩週数は38.9±1.4週
このうち、早産がした人が3.0%(2343人/77667人)でありました。
(日本の早産率は、5.6%程度と言われており、今回の調査対象が3.0%と少なかった理由は、早産リスクの低い方を調べているからと考えられます。)

 

 

発酵食品については、みそ汁、ヨーグルト、チーズ、納豆を摂取していたかどうか調べています。

 

34週未満の早産発症について比較調査しております。

 

 

 

発酵食品

 

 

①みそ汁
みそ汁摂取が1週間に1度未満の方が早産することを1とすると
1週間に1〜2日の方が0.58、3〜4日の方が0.69、5日以上の方が0.62とみそ汁摂取している方々の方が早産が少ないことがわかりました。

 

②ヨーグルト
同様に1週間に1回未満の方が早産することを1とすると
1週間に5回以上ヨーグルトを摂取する方は0.62と少ないようです。

 

 

③チーズ
同様に評価して、チーズを摂取する方のほうが早産少ない傾向はみられました(ただし統計上の有意差はでておりません。)

 

 

④納豆
同様に評価で、1週間に3回以上納豆を摂取する方は0.60と少ないようです。

 

 


ただし、この調査では34〜36週の早産発症については、いずれの発酵食品でも非摂取群とかわりはなかったようです。

 

 


さらに、早産既往のある方で同じ調査をしたところ、納豆を1週間に1〜2回納豆を摂取する人のほうが早産が少ないことがわかりました(Adjusted OR(95%CI) 0.52((0.82-0.97) p=0.039)。

 

 

 

 

日本では、早産が20人に1人と言われております。
早産の原因や感染だけではなく、体質などもあります。

発酵食品のみで早産しないわけではありませんが、妊娠中に、身近にある納豆、みそ汁、ヨーグルト、チーズを摂取すると、早産することが減るかもしれません。

いつもの食事に発酵食品を加えてみるのはいかがでしょうか?

 

 

 


院長 今野 秀洋

 

(参考文献)
Mika Ito, et al; Fermented foods and preterm birth risk from a prospective large cohort study: the Japan Environment and Children’s study;Environ Health Prev Med;
1;24(1);25;2019


 

 

 

 

投稿者: 佐野産婦人科医院

2020.11.03更新

皆さんは納豆などの発酵食品を普段からよく食べているでしょうか?

 

今回は、妊娠中の方が日本では馴染みがある納豆やみそ汁を取るといいですよというお話です。

 


腸内細菌の役割の一つに免疫応答のサポートがあると言われており、つまり腸内細菌が感染防御に関わっていると考えられています。

早産の原因の一つに感染症があります。また、早産された方と早産しなかった方とは腸内細菌が異なるという報告もあります。

発酵食品は腸内細菌に影響を与え、粘膜の免疫に関与することがわかっております。

 

 

つまり、妊娠中に発酵食品を摂取することにより、腸内細菌に影響を与え、感染防御の仕組みをよい方向へ変化させ、早産が減るかもしれないという仮説が立つわけです。

 

 


これを調べた日本の報告があります。

77667人の早産経験のない妊婦さんを調査し解析しております。

年齢は30.9±5.0歳、BMIは21.1±3.0kg/m2、分娩週数は38.9±1.4週
このうち、早産がした人が3.0%(2343人/77667人)でありました。
(日本の早産率は、5.6%程度と言われており、今回の調査対象が3.0%と少なかった理由は、早産リスクの低い方を調べているからと考えられます。)

 

 

発酵食品については、みそ汁、ヨーグルト、チーズ、納豆を摂取していたかどうか調べています。

 

34週未満の早産発症について比較調査しております。

 

 

 

発酵食品

 

 

①みそ汁
みそ汁摂取が1週間に1度未満の方が早産することを1とすると
1週間に1〜2日の方が0.58、3〜4日の方が0.69、5日以上の方が0.62とみそ汁摂取している方々の方が早産が少ないことがわかりました。

 

②ヨーグルト
同様に1週間に1回未満の方が早産することを1とすると
1週間に5回以上ヨーグルトを摂取する方は0.62と少ないようです。

 

 

③チーズ
同様に評価して、チーズを摂取する方のほうが早産少ない傾向はみられました(ただし統計上の有意差はでておりません。)

 

 

④納豆
同様に評価で、1週間に3回以上納豆を摂取する方は0.60と少ないようです。

 

 


ただし、この調査では34〜36週の早産発症については、いずれの発酵食品でも非摂取群とかわりはなかったようです。

 

 


さらに、早産既往のある方で同じ調査をしたところ、納豆を1週間に1〜2回納豆を摂取する人のほうが早産が少ないことがわかりました(Adjusted OR(95%CI) 0.52((0.82-0.97) p=0.039)。

 

 

 

 

日本では、早産が20人に1人と言われております。
早産の原因や感染だけではなく、体質などもあります。

発酵食品のみで早産しないわけではありませんが、妊娠中に、身近にある納豆、みそ汁、ヨーグルト、チーズを摂取すると、早産することが減るかもしれません。

いつもの食事に発酵食品を加えてみるのはいかがでしょうか?

 

 

 


院長 今野 秀洋

 

(参考文献)
Mika Ito, et al; Fermented foods and preterm birth risk from a prospective large cohort study: the Japan Environment and Children’s study;Environ Health Prev Med;
1;24(1);25;2019


 

 

 

 

投稿者: 佐野産婦人科医院

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