スタッフブログ

2015.12.20更新

通院中の妊婦さんから、「腰が痛いです。」という悩みを時々お聞きします。







妊娠すると、お腹も大きくなり腰や骨盤に負担がかかってきます。
また、元々肩こりがひどく、以前から湿布や塗り薬を使用してる方もいっらっしゃるかと思います。

妊娠中の飲み薬は避けた方が良いと考えていますが、湿布などの外皮用剤は大丈夫だと思っている方、多いのではないかと思います。



しかし、実はこの外皮用剤も注意が必要です。
皮膚を通して薬の成分が体内に入り、胎盤を通過して、胎内の赤ちゃんに届きます。

過去の事例で、妊娠後期に湿布薬を用いたら、赤ちゃんの心臓近くの大事な血管(動脈管)を収縮させたケースがいくつかあります。

これは湿布薬に含まれている成分が影響したのではないかと考えらます。

湿布薬には、いわゆる飲み薬の「痛み止め」、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と分類される薬の成分が入っています。
NSAIDsには、アスピリン、アセチルサリチル酸、インドメタシン、ジクロフェナクナトリウム、ケトプロフェン、イブプロフェン、ロキソプロフェンナトリウムなどがあります。

1日に湿布薬をたった2枚使用していただけなのに、動脈管を収縮を引き起こした例もあります。

市販薬だから大丈夫とか、以前から使っていたから問題ないというわけでもないようなので、肩こりや腰痛で困っている場合、特に妊娠後期は、注意が必要だと思います。

また、以前ホームページのblogで妊娠中の腰痛に関することを書いているので(http://www.sanolc.com/blog/2015/03/post-59-1118639.html)、参考にして頂けたらと思います。

是非、外来でご相談して下さい。


院長 今野 秀洋

(参考文献)
1.高山 幹子;【非ステロイド消炎・鎮痛剤の正しい使い方】妊婦と授乳婦(解説/特集);ENTONI ;23;49-57;2003
2. 中島 康雄ら;妊婦・授乳婦への薬剤投与ガイド オキサプロジン,インドメタシン;薬事新報 ;2084;25-28;1999.11
3. 医薬品・医療機器等安全性情報 No.312;ケトプロフェン(外皮用剤)の妊娠中における使用について;2014年4月;
http://www1.mhlw.go.jp/kinkyu/iyaku_j/iyaku_j/anzenseijyouhou/312_1.pdf

投稿者: 佐野産婦人科医院

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