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院長ブログ
胎児スクリーニング検査について
平成24年秋より、当院では胎児超音波スクリーニングを開始しました。
ほとんどのご両親は、当然のことながら、赤ちゃんは問題なく生まれてくるものだと思っていると思いますが、 実は出生した児の2%くらいになんらかの先天奇形がみられ、そのうち約90%は特にリスクのない母親から産まれてくると言われています。
また、中には産まれてからすぐに治療してあげなければ救命できないようなものもあり、 もしお腹の中にいるうちに見つかっていれば、サポートする体制を整えたうえでお産ができ、ご両親も心の準備をしておくことができます。
もちろん通常の妊婦健診でも、注意して拝見しております。
限られた時間でありますので、それに加えて「胎児を診察すること」により特化した時間をかけることのできる機会を新たに別に設けることにしました。
開始してから約一年経過しましたが、一ヶ月に一人くらい、何かしらの気になる所見をみつけています。
任意の検査としておりますが、胎児超音波スクリーニング検査を全妊婦に対して実施されることが必要と私は考えております。
検査日は毎週火曜と金曜の午後で, 所要時間は20分ぐらいです。
当院では妊婦健診も同時に行うことで、母子手帳の受給券をご使用いただけますので, 追加料金はかかりません。
この検査では、胎児を最新の4D画像で見ることもできますので、是非ご家族の方と参加していただけたらと思います。
副院長 今野 秀洋