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2022.04.24更新

「妊娠中に髪を染めても大丈夫ですか?」

妊婦健診でよく聞かれる質問です。

 


妊娠中に染毛剤を使用した方と3歳児の子供のアレルギー性疾患を調査した日本の研究がありました。

 

 

2011年から2014年にエントリーした77303人の妊婦で調べています。
このうち何らかのアレルギー性疾患の既往のあった方が、48.2%を占めていました。

髪を染めた人は、美容院で染めたが50.0%、家で染めたが21.3%、美容師なので職場で染毛剤に曝露したが9.5%でした(全く染めていないがその残りなので、全体の22.2%だと思われます。)

 

一方、この研究での3歳児のアレルギー性疾患の割合は、
食物アレルギー6.3%、気管支喘息7.7%、アトピー性皮膚炎7.3%、アレルギー性鼻炎4.6%でした。

 

 

 

 

妊娠中の染毛剤の使用と3歳児の子供のアレルギー性疾患の関連を示すデータです。

 

hairdye

 


家で染めたお母さんとその3歳児の気管支喘息及びアレルギー性鼻炎とが少し関連があるようでした。
また、美容師さんとその3歳児の気管支喘息とが少し関連があるようでした。
しかしながら交絡因子で補正すると関連はありませんでした。

 

 

 

 

さらに髪を染める頻度と3歳児の子供のアレルギー性疾患の関連をも調べています。

 

hairdye2

 

 


家で染めるた場合、頻度が多いほど、3歳児アレルギー性鼻炎の頻度があがる傾向がわかりました。美容院で染めた場合や職場での曝露をするケースでは関連を認めることが出来ませんでした。

 

これは、家で染める場合は、「頭皮」と「手」からと触れる場所が増えるからだからではないかと考察してます(ただし、家で染める場合も手袋するのではないかとも述べています。)

 

 

また、そもそも3歳児のアレルギー性疾患はそれほど多くないので、年齢が上がるともっと頻度があがり、もっと関連性が指摘できるかもしれません。

いずれにしろ、妊娠中は髪を染める場合、「複数回にしない」、「手袋をして染める」方がよいと思います。

 

 

 


まとめると

 


妊娠中は髪を染めると、子供のアレルギー性疾患(特にアレルギー性鼻炎)と少し関連があるかもしれません。
妊娠中は髪を染める場合、「複数回にしない」、「手袋をして染める」方がよいと思います。

 

 

院長 今野 秀洋

(参考文献)

1. Reiji Kojima, et al.; Association between gestational hair dye use and allergies at 3 years old: the Japan environment and Children's study; Environ Res; 2021

 

 

 

投稿者: 佐野産婦人科医院

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