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COVID-19感染に関するCDC(アメリカ疾病予防管理センター)からの報告
CDC(アメリカ疾病予防管理センター)からの報告です。
①5252人のCOVID-19に感染した妊婦さんとそのベビーをまとめた報告
母親の年齢 中央値 28.9歳(つまり若い女性です。)
4495人(99.3%)は生産となりました。
12.9%(506名)は早産となりました。
USAの早産率は10.2%なので、COVID-19に感染した場合の方が、少し早産率が上がっているように思われます。
週数別にわけると34-36週で出生 357名(全体の9.1%)32-33週で出生 50名(全体の1.3%)28-31週で出生 69名(全体の1.8%)28週未満で出生 30名(全体の0.8%)
ちなみに早産の頻度は、COVID-19に感染した母親が症状の有無とは関係がありませんでした。
つまり無症状だから早産しにくいわけでもありません。
残念ながら9名(0.2%)は、病院で新生児死亡となっております。
分娩前14日以内に感染した母親から生まれたベビーのうち、4.3%(328名中、14名)新生児にPCR陽性となっていました。一方、PCR陽性から14日以上経過したベビーは、PCR陽性は0名でした。
②15歳から44歳のCOVID-19に感染した有症状である、23434人の妊婦さんと386028人の妊娠していない女性を比較した報告
まとめると妊娠すると、COVID-19に感染した場合、比較して少し重症化しやすいようです。また、早産の頻度が少し増える可能性があります。
院長 今野 秀洋
(参考文献)1. Woodworth KR, et al.: Birth and Infant Outcomes Following Laboratory-Confirmed SARS-CoV-2 Infection in Pregnancy — SET-NET, 16 Jurisdictions, March 29–October 14, 2020 2. Delahoy MJ, et al.: Update: Characteristics of Symptomatic Women of Reproductive Age with Laboratory-Confirmed SARS-CoV-2 Infection by Pregnancy Status — United States, January 22–October 3, 2020