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女子の梅毒が増えている話。

https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/144557.pdf 梅毒は、1943年にペニシリンという抗生物質が開発され、もはや過去の病というイメージが強かったのですが、国立感染症研究所によると、1999~2012年は500-900例で推移していましたが、2013年は1200人を突破。それからわずか2年の間に2000人を超えました。特に女性の梅毒感染者が増加しており、5年前から約5倍(男性は約3倍増)となっています。 年代別では、女性の場合、20代が最も多いです。国立感染症ホームページhttp://www.nih.go.jp/niid/ja/syphilis-m/syphilis-iasrd/4497-pr4095.html梅毒とは? Treponema pallidum subspecies pallidum(Tp)という病原体の感染症で、性行為または類似の行為により感染します。 性交時に、皮膚や粘膜の小さな傷からTpが侵入し、最初局所に特有の病変を作り(第1期梅毒)、やがて血行性に全身に拡散して全身の臓器を侵すようになります(第2期梅毒)。 (第1期梅毒) 感染後約3週間すると、Tpの感染した部分に、小豆大~人差し指先大の軟骨ぐらいの固い結節(初期硬結)を形成します。 やがて硬く盛り上がり、中心に潰瘍を形成して硬性下疳(こうせいげかん)となります。 女性では、大・小陰唇付近や子宮頸部に発症することが多いが、オーラルセックスにより、口唇にできることもあります。 硬性下疳の出現後、両側の鼠径リンパ節などが硬く腫大する場合が多いです。 これらの病変は数週間で消失しますが、瘢痕となり数ヶ月残ります。 (第2期梅毒) 感染後3か月頃より血行性に全身に広がり、皮膚や粘膜の発疹や臓器梅毒症状が見られる。 体幹を中心に顔面、四肢に見られる淡紅色の梅毒性バラ疹、小豆大の赤褐色の丘疹性梅毒疹、肛門や外陰部に発症する扁平コンジローマや口腔内にできる粘膜疹や梅毒性脱毛など全身に多彩な症状を呈する。治療 抗生物質を4~8週間投与します。 また、妊娠中の場合も問題となります。 (先天性梅毒) 梅毒にかかっている母親から出生した赤ちゃんが、肝臓・脾臓腫大、紫斑、黄疸、脈絡網膜炎、低出生体重児などの症状を呈します。 また乳幼児期に症状を示さずに経過し、学童期以降に角膜炎や難聴やHutchinson歯を呈することもあります。予防について 不特定多数との性行為を避けることが基本です。 梅毒感染は以上の症状から考えるとコンドームだけでは、避けることは難しいのではないかと考えられます。 また、パートナー同士での感染がないかどうかの確認が必要だと思います。 きちんと性感染に関する情報を与える機会が少ないことも問題ではないかと感じております。そして、将来悲しい思いをしないように、是非ともしっかりとした知識を持って欲しいと私は思っています。 この問題は梅毒に限られることではなく、子宮頸がんの原因となるHPV(http://www.sanolc.com/blog/2013/10/post-9-655393.html)や不妊の原因となるクラミジア(http://www.sanolc.com/blog/2013/12/post-15-705495.html)・淋菌(http://www.sanolc.com/blog/2013/12/post-16-716739.html)、外陰部ヘルペス(http://www.sanolc.com/blog/2014/03/post-25-781191.html)、尖圭コンジローマ(http://www.sanolc.com/blog/2014/05/post-1-855258.html)そしてHIVなどの性感染症も同じだと思います。 院長 今野 秀洋(参考文献) 1. 性感染症 診断・治療 ガイドライン 2011; 日本性感染症学会誌;第22巻1号 2. 田中正利 編集;性感染症 STD ;南山堂

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